今日はお作法のお稽古日でした。月に一度のお稽古は、ほど良い緊張感があって、普段緩みがちな心の帯を、ピシッと引き締めてくれる、私にとって大切な時間です。先生は、いつも和装ですが、今日も素敵な浅葱色の着物です。私などはまだまだ若輩者なので、洋装で伺いますが、先輩のお姉様方は、着物で来られます。お稽古の内容もさることながら、先生や先輩方の着物姿を拝見するのも、楽しみのひとつです。
先輩のうちのお一方は、衣装持ちで、いつも季節感あふれる着物と帯で素敵です。先生も、私などは、かないませんわ、とおっしゃるくらいですが、伺って納得!着付け教室の先生でした。

他にも、書道教室をされている方や、和裁の先生など、着物に関わりの深いお仕事をされている方が多い中、私のすぐ上の姉弟子さんは、全く普通の主婦の方です。彼女は、割と地味な着物が多いのですが、お母様やお義母様のお下がりを直しに出して、着ていらっしゃるのだそうです。
「帯もね、ほとんどお太鼓しかしないでしょう?だから思い切って呉服屋さんに頼んで、お太鼓の形に作ってもらったのよ。ニセモノなの!初めは帯を切る事に抵抗があったけど、使わないで箪笥に入れておくよりも、締めて外に出てあげた方が帯だって嬉しいかなと思ったのよ。今じゃほとんどの帯を直しに出しちゃったの。着付けの時間が短縮できて、すごく助かってるのよ!」と教えられてびっくり!そんな方法があったんですね。でも、言われても、見た目はちゃんと結んだお太鼓と、遜色ないんですよ。